路地を一本入ったところにある、小さな喫茶店。窓から差し込む光のなかで、宇佐美さんが開店の準備を進めている。このまちに暮らし始めて、今年で五年目。店を開いたきっかけや、日々の楽しみについて話を聞いた。
——このまちに暮らすようになったきっかけを教えてください。
最初は、友人を訪ねて遊びに来たんです。特別な予定もなく、近所を歩いたり、お茶を飲んだり。その時間が心地よくて、何度か通ううちに、ここで暮らしてみたいと思うようになりました。
——お店では、どんな時間を過ごしてもらいたいですか。
おしゃべりをしても、本を読んでも、ぼんやりしていてもいい。来てくださった方が、それぞれ好きなように過ごせる場所にしたいです。いつもの席で、いつもの飲み物を頼んでくださる方が少しずつ増えてきたことが、うれしいですね。
——日々の暮らしで、楽しみにしていることはありますか。
朝、お店まで歩く時間です。同じ道でも、季節によって咲いている花や聞こえる音が変わるんですよ。近所の方と挨拶をして、少し立ち話をすることもあります。そんな小さな出来事が、店での会話につながることもあります。
——これから、やってみたいことを教えてください。
このまちで何かをつくっている方と、小さな催しを開いてみたいです。まずは、お互いの好きなものを持ち寄るくらいから。普段お店に来てくださる方にも、新しい出会いを楽しんでもらえたらと思っています。
